人生は旅である(納涼 黄泉編) [旅]
--Yahoo!ブログ サービス終了に伴うブログ引っ越し(過去記事)
提供された移行ツールも他の方法も考慮したが、約2年間で60個程度の記事。
手作業の覚悟を決めて、タイトルも改め見直しつつ “せっせっ”と…
Yahoo!ブログ「オラとら(オイラはトラになる)」2018/8/21・8/22の2記事アレンジ。
(義姉ネコの冷めた言葉)で、傷心旅行をしてきた。
「オイラ」が酒を呑んでトラになる、そんな小ネタ(ブログ))のため?!
「ため」と言ったら嘘に等しい。
仕事で遠くに行ったついででもなく、かといって目的は有って無いようなもの。
“ふらふら”と気が向くまま。
(しばらく、“本店”ブログと同時並行して進めてみよう...)
何かに触れる。味逢う。
ぼんやりしていても吸う空気に香りを聞く。
耳を澄ましてみたり、目を凝らしてみたり。
人生が旅なら、通過点という道標はあってもゴールなど無い。
しかし、“終(つい) ”というものはあるのだろうかと感じ始めている。
因みに、冬は年の「おわり」であり、“終”は糸巻きに最後まで巻き付けるの意らしい。
だから故郷を想ったりするのかも知れない。(ただ私の場合、育った故郷もあるだが…。)
(この旅の時季は“盆”である。霊や魂、妖がウヨウヨ。)
(誤解の無いよう強調しておくが、私の仕事は数値的データを科学的かつ大切に扱う。だから幽霊など信じていない。
「ギャ~ぁー。誰だ、今、肩に手を置いたやつ」第六感)
また、亡くなった情愛の人や敬愛の人に会いたい。生きていて欲しい。そんな想いが“盆”に還ってくる。
それは、人間のエゴでもある怖さと美しさなんだろう。2018.8.12
前日(11日)に実家に帰省。当日、気持ち早い盆の墓参りを済ませる。
生まれ故郷も田舎であるが、その周辺でも田舎の代名詞で雪深くなる場所がある。
故郷に住んでいるころは、通過するだけの田舎。いや、主な道路はわざわざそこを通過する必要もなかった。
昔は日本一であった北陸トンネルを“出た”(実家からだと“入る”)所。
「今庄」
今回のちょっとした旅の始まりはここからになる。
実家に近く、複数の酒蔵があることからの選択であった。
オイラ:「ネコのオイラが酒を呑んでトラになる。最早、擬人化というより妖怪である。」
江戸時代には15軒の酒屋が約1km程度に軒を連ねていたらしい。現存する酒蔵4つ。うち一つが臨時休業だったため、各酒蔵で1本ずつ計3本を購入。
“多少なりとも”話を聞きながら
畠山酒造 『雪きらら』
堀口酒造 『鳴り瓢』
北善商店醸 『聖乃御代「義仲の寝覚めの山か月悲し」』
を選択。
それらを下げて“ぶらぶら”街道散策。
「天狗党」の文字が目に留まった。この地を水戸天狗党が通過していたことは知っていた。
(天狗党は悲劇として歴史に抹殺されている観がする。)
興味深く読んでいたら、中に案内された。
NPO法人北国街道今庄宿倶楽部のガイドさんとの会話を楽しめた。
建物の造りや歴史。坂本龍馬も水戸天狗党(ある意味、明治維新の妖怪たち)も通った街道。
古くは源平合戦、木曽義仲が燧(火打)城の戦いで一旦は敗走した地。
芭蕉が義仲の気持ちを慮って詠んだ句。
「義仲の寝覚めの山か月悲し」
しかし、そんな趣深い街道散策の印象を郷土民として忌憚なく、物足りなさを指摘したら、「その通り」と盛り上げに欠けることを嘆いていた。
看板や標識は新しいが、町全体で「ウエルカム」には乏しかった。酒蔵での会話を“多少なりとも”と表現したのはそのことである。(ただ、話をしてくれた人の人生観は“抗えなかった時流”を考えさせるものだった。)
オイラ:「それとも目には見えない霊や魂が賑わっているのだろうか」
それも気風と言えば懐かしく、日本酒にもそれは現れているような気がした。
本ブログ「オラとら(オイラはトラになる)」で酒の銘柄を紹介しているが、風味について評することは“所詮、個人の嗜好である”と避けて来たが、郷土愛と敢えて厳しいことを言えば、飲み方が難しい酒であると感じた。
(訪れた人が、怖いもの見たさ、“おっかなびっくり”に口にして「言うほどでもないよ。味わい深いよ」なんて言ってもらえたら幸いである。)
オイラ:「まあ、それも酒の愉しみ方。味逢いである。」
♪
逃げ場所を探していたのかもしれない
怖いもの見たさでいたのかもしれない
あてもなく砂漠に佇んでいた
思いがけぬ寒さに震えていた
悠然と月は輝き まぶしさに打たれていた
あの砂漠にはもう行けないだろう
あの灼熱はもう耐えないだろう
蜩の声 紫折戸ひとつ 今日も終いと閉じかけて
ふと 立ちすくむ
悠然と月は輝く そこにいて月は輝く
私ごときで月は変わらい
どこにいても 月はそこにいる
悠然と月はそこにいる
♪
中島みゆき 『月はそこにいる』
2019-08-24 15:38
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